《ブラジル》ペレイラ氏らの遺体遺族に=NGOが国連に政府を告発=Funai総裁更迭要請も ブラジル日報WEB版より

 【既報関連】アマゾナス州ヴァーレ・ド・ジャヴァリで起きた英国人ジャーナリストのドム・フィリップス氏とブラジル人の先住民活動家のブルーノ・ペレイラ氏殺害事件で、検視の終わった遺体が遺族に引き渡される事になった。他方、国連に連邦政府を告発するといった動きも出ていると22、23日付現地紙、サイトが報じた。
 5日に起きた失踪事件は殺人事件に切り替えられ、動機解明などのための捜査や容疑者捜索が続いており、23日にはサンパウロ州で容疑者の1人が逮捕された。 
 また、22日には16日に回収された遺体は二人のものである事が遺伝子情報でも確認され、23日午後にブラジリアを発つ飛行機で遺族に届けられると発表された。
 他方、ペラード容疑者の供述が二転三転している事や、ペレイラ氏が指導していたプロジェクトに参加していたヴァーレ・ド・ジャヴァリ先住民連合(Unijava)関係者らの証言から、一度は同容疑者達の単独行動とした捜査班も、組織犯罪である可能性も含めた捜査を続けている。
 だが、先住民や環境を保護する働きに就く人達への脅迫や暴行が後を絶たない事や失踪後の対応の遅れなどから、政府の責任を問う声が高まっている。

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検死のために連警本部に運ばび込まれた遺体(TV Brasil)

 法定アマゾンではボルソナロ氏当選後、国立インディオ保護財団(Funai)や環境保護機関、連邦警察や国家治安部隊などの治安維持機関の活動が低下し、機能しなくなっているとの声は今回の事件後に増えている。
 22日には、今回の事件での対応や捜査への取り組みに不満を覚える人権関連の非政府団体(NGO)が国連に連邦政府を告発。
 同日開催の上院人権委員会の公聴会でも、先住民問題の専門家や人権団体代表らが、失踪後の政府の対応の遅れや反先住民的な政策を採っているFunaiに対する不満を爆発させ、Funai総裁の更迭を要請した。
 Unijavaの司法担当者エリエジオ・マルボ氏は、ペレイラ氏が先住民や環境を守る働き故にFunai内部で迫害されていた事、金の違法採掘や密漁、密猟の告発で脅迫されている人達が「明日は我が身」と恐れている事なども語った。
 総裁更迭は法務省傘下の全国人権審議会も推奨。23日にはFunai職員や先住民が全国でストを行った。