マラカナン球技場は、2016年 3月末から10月末まで、スタジアム使用権を「リオ2016」に供与し、大会後は元の状態にして返却するという契約であったが、オリンピック後の状態があまりにひどく、運営団体のコンソーシアムのMaracanãS/A、が受取を拒絶した。施設状態以外にも、返却チケットの払い戻し債務や、花火による屋根の破損、温暖化使用権などでFIFAもからんで、簡単には解決できない訴訟問題もあるようだ。
2017年3月にOdebrecht社は仏のLagardèreGroupとの間でマラカナン運営権を譲渡する覚書を締結したが、法的および契約上の確実性がないとして、5月には、Lagardèreは契約を断念した。最近数か月で、バスコ、フラメンゴ、フルミネンセなど、いくつかのゲームが行われたが、スタジアムを使用しているだけで、運営管理者不在、非公式の使用であった。
2018年は、サッカーのスタジアムというよりも、カーニバル期間中はVintageCurtureの「夢のカーニバル」ショーや、2月22日には 英国のROCK歌手PhilCollins など、ショーが次々と予定されており、大イベント会場になっている。
· バスケットボール会場 (Arena Carioca 1) はスポーツ省が責任管理。卓球と柔道などに使用中、本年はバレーボール国際大会実施の予定
· 柔道/レスリング会場 (Arena Carioca2) はスポーツ省が責任管理。高度トレーニングセンター設置予定だが、いままで契約なし
· テニス会場 (Centro de Tenis – P.Olimpico) はスポーツ省が責任管理。テニス、ビ-チ・バレー大会、2019テニス・リオ・オ―プンを開催予定
· 室内自転車競技会場 (Velodromo do Rio – P.Olimpico) はスポーツ省が責任管理。屋根にバルーンが落ちて火災になった。 室内自転車競技練習場、大会会場に使用予定
· バスケット/近代5種のフェンシングの会場 (Arena de Juventude – Deodoro) は陸軍柔道訓練センターに使用中
· 近代5種の水泳会場 (CentroAquatico de Deodoro) は陸軍訓練場に使用中
· 馬術会場 (Centro de Hipismo – Deodoro) は陸軍馬術大会場に使用中
· ホッケー会場 (Centro de Hoquei – Deodoro) は陸軍訓練センターに使用中
· 射撃会場 (Centro de Tiro – Deodoro) は陸軍練習場/国内射撃会場に使用中
· ラグビー/近代5種会場 (Estagio de Deodoro) は解体済
· テコンドー/フェンシング会場 (Arena Carioca3) はスポーツ学校設置予定だが予算不足で未手配
· ハンドボール会議場 (Arena de Futuro) は市立校4校設立予定だが、予算不足でさらに1年実施先送り
· BMX自転車競技会場 (Centro de BMX – Deodoro) は閉鎖していたが、2017年9月、練習場として再開
· マウンテン・バイク会場 (Centro de Mountain Bike – Deodoro) は閉鎖していたが、2017年9月、練習場として再開
· 水泳、水球会場 (Estadio Aquatico – P.Olimpico) は予算不足で閉鎖中
· カヌー・スラローム競技場 (Estadio de Canoagem Slalom – Deodoro) は水質汚染で閉鎖していたが、2017年9月、練習場として再開
· 床体操競技場 (Arena do Rio) はGL evento社が責任管理で見本市、オリンピック体操訓練センターに使用中
· ゴルフ会場 (Campo de Golfe) は連盟が選択した社が責任管理。有料でゴルフできるが殺風景でほとんど使われていない。水球/高飛び込み/シンクロナイズ会場 (Parque AquaticoMaria Lenk) はCOBが責任管理。シンクロナイズや高飛び込みなど12種目の訓練センターに使用中
· 開会、閉会、フットボール会場 (Maracana) はOdebreht と AEG(米)が責任管理だが業務拒絶中
· バレーボール会場 (Maracanazinho) はOdebreht と AEG(米)が責任管理だが業務拒絶中
· 選手村 (Vila OimpicaはCarvalho Hosken と Odebrechtが責任管理。12月に入居開始の予定