私たちの50年!!

1962年5月11日サントス着のあるぜんちな丸第12次航で着伯。681名の同船者の移住先国への定着の過程を戦後移住の歴史の一部として残して置く事を目的とした私たちの40年!!と云うホームページを開設してい居りその関連BLOGとして位置付けている。

2022年03月

《ブラジル》リベイロ教育相が28日に辞任=聖書販売で収益獲得疑惑も表面化=ロビイスト2人に教育相の写真付  ブラジル日報WEB版より

問題となった聖書(Twitter)

 【既報関連】教育省の「影の内閣」と呼ばれる福音派宗教団体幹部による、ミウトン・リベイロ教育相を巻き込んだ汚職疑惑で連警の捜査が始まったが、彼らや同教育相の顔写真が載った聖書を販売していた疑惑も浮上。教育相が辞表を提出するに至った。25〜28日付現地紙、サイトが報じている。
 ペンデコステ派最大宗派「アッセンブレイア・デ・デウス」牧師のジウマール・サントス氏とアリウトン・モウラ氏が同宗派と関係の深い市のためにロビー活動を行い、同じく福音派のリベイロ教育相を頼りに学校などの建設費を教育省の基金から優先的に払い出させていた疑惑で、新たな事実が暴露されている。
 25日にはゴイアス州ボンフィノーポリスのケウトン・ピニェイロ市長(シダダニア)による、アリウトン氏から「1万5千レアルの賄賂を払うよう求められた」との証言が報道された。同市長によると、ゴイアニアで牧師二人と会った際、教育相と会わせると約束され、教会支援のために聖書を1千冊買ってくれと頼まれたが、市役所では財政的に無理だからと、個人で100冊買ったという。
 教育相との会合はその後で、同市長は会合後、アリウトン氏から「学校建設費を払い出すから、今日中に私の口座に1万5千レアルを振り込むように」と要求されたという。
 教育省での会合は市長たちとの接触を深めるためで汚職とは無縁だと思っていたケウトン氏は、「有意義な会だと思った直後の賄賂請求に吐き気をもよおした」という。24日には、同州内の別の市長が「賄賂として1キロの金塊を求められた」と証言している。

 28日には、パラー州都ベレンから220キロ離れたサリノーポリス市で昨年7月3日に開かれた州内の市長や局長の会合で、ジウマール氏とアリウトン氏、リベイロ教育相の写真入りの聖書を販売していた疑惑が浮上した。聖書には、先の3人とカルロス・アルベルト・デ・セナ・フィーリョ市長(自由党・PL)の写真が刷り込まれていた。
 イベントにはリベイロ教育相や今回の騒動での資金の出所とされている国立教育促進基金(FNDE)のマルセロ・ポンテ局長が出席。ジルマール氏も当局側の人物として壇上にたった。ジルマール氏の教会傘下の印刷所で印刷された聖書は70レアルで売られており、ケウトン市長の証言を裏付けている。
 リベイロ教育相はイベント後、サリノーポリス市の学校建設費として580万レアルの援助を約束している。
 また、マラニョン州セントロ・ノヴォのジュニオル・ガリンペイロ市長(進歩党・PP)は、リベイロ教育相や影の内閣のスタッフとの会合の写真をネットで拡散し、話題となった。
 カルメン・ルシア最高裁判事が24日に同件に関する捜査開始を認めたため、連警が25日に教育省絡みの疑惑捜査を開始。ボルソナロ大統領は選挙前で閣僚交代の時期でもあり、教育相続投としていたが、次々に出てくる証言や圧力に抗し切れず、28日に教育相交代を決意。これを受け、リベイロ氏が同日午後、辞表を提出した。

《サンパウロ市》2日からタクシー値上がり=7年ぶりの全面改訂に  ブラジル日報WEB版より

 サンパウロ市のタクシー料金が2日から大幅に値上がりする。今回の改訂は7年ぶりで、24日付官報に掲載されたと同日付G1サイトなどが報じた。
 今回の料金改定は一般、特別、黒タクシーの3部門とデラックス(ルッショ)の全てが対象だ。
 一般、特別、黒タクシーの場合は、初乗り料金が4・50レアルから5・50レアルにと22・2%調整される他、キロあたりの料金も、2・75レアルが4レアルにと45・4%値上がり。長時間止まった状態だったり、1時間あたりの走行距離が15キロ未満立ったりした場合の時間あたりの料金は48・4%の調整で、33レアルが49レアルになる。
 デラックスの場合は、初乗り料金が6・75レアルから8・25レアルになる。調整率は22・2%で、その他のカテゴリーと同じだ。キロあたりの料金は4・15レアルが6レアルにと44・5%値上がり。時間あたりの料金は49・50レアルが73・50レアルに、48・5%調整される。
 月曜日から土曜日の夜8時以降、朝6時までの深夜料金(バンデイラ・ドイス)は3割り増しのままだ。

 サンパウロ市内の営業タクシーは3万6738台とされている。
 タクシー運転手の組合によると、人件費その他の経費は7年間で61・08%上昇していたが、今回の調整率はそれ以下だ。昨年から今年にかけては燃料費が大幅に値上がりした上に、タイヤ代や税金、修理用の部品なども全て値上がりしているため、走るほど出費がかさむ事さえ起きていたという。
 組合長のルイス・カルロス・カペロ氏は、利用者の懐具合が厳しい事は重々承知しているが、7年間も無調整だった事で、経営はますます苦しくなっていたと説明。市役所にも調整は毎年行うよう申し入れているという。
 同氏は、コロナ禍出の利用者減少と燃料費の値上がりなどでアプリのタクシーが減少している事や、経済活動やイベントの再開で路上に出る人達も増えている事などから、値上がり後も利用者は増えると考えている。

《ブラジル》82%が電子投票に信頼=前回調査より13%P向上 ブラジル日報WEB版より

 今回の数字は、統一地方選直後の2020年12月に行われた調査での69%を13%P上回っている。内訳は「非常に信頼している」47%(前回調査では33%、以下同)、「少し信頼」35%(36%)、「信頼できない」17%(29%)、「分からない」1%(2%)だった。

 アンケートでは、現行システムを継続する事を望むか、それとも紙による投票に戻るべきだと思うかも質問した。それによると、電子投票の継続を望む人が73%から77%に増えた一方、紙による投票に戻るべきと考えている人は23%から20%に減ったという。
 ボルソナロ大統領は現行の電子投票への不信感を表明し続けているが、電子投票に信頼すると答えた人はボルソナロ大統領の支持者でも70%いたという。

《ブラジル》3年ぶり開催で大波乱のロラパルーザ=目玉出演者の急死、大統領抗議=観客の大半はマスクもせず ブラジル日報WEB版より

 大型国際音楽フェスティバル「ロラパルーザ・ブラジル」が25〜27日、サンパウロ市で開かれた。今年は、トリで出演予定だった出演者急死や、会場内でのボルソナロ大統領批判が禁止されたこと、さらにパンデミックの最中なのに観客のほとんどがマスクをしなかったことなど、ハプニングや問題が噴き出し、週末の話題を独占した。26〜28日付現地紙、サイトが報じている。
 新型コロナのパンデミックで、2020、21年は中止となり、今年は2019年以来3年ぶりの開催となった。それまで毎年、延べ20万人以上を動員してきたこともあり、今年は25万人の動員が見込まれていた。
それだけの大人数が集まる中、コロナ対策が注目されたが、「マスク着用とワクチン接種証明提出」義務のうち、マスク着用義務が開催直前に外れた。そのため、1日5〜8万人とも言われる入場者中、マスク着用者は10人に1人もいないという状況が生まれた。
 「ステージ前方の鉄柵の異常でライブ一つがキャンセル」「バー・カウンターの一時機能停止」「突然の強いにわか雨」などのトラブルが続出。

 最大のトラブルは、初日終了後の深夜に入ってきた、27日のトリの予定のフー・ファイターズのドラマー、テイラー・ホーキンス急死の報だった。2012年の第1回のロラパルーザのトリも務めた人気バンドの中心メンバーの彼は25日、コロンビアのボゴタのホテルで薬物過剰摂取により世を去った。これで同バンドの27日の出演はなくなった。26、27日の出演者のライブではテイラーに対する追悼が相次いだ。
 26日以降の話題をさらったのはボルソナロ大統領だ。大統領の自由党(PL)は25日、ブラジル人歌手パブロ・ヴィッタルが行った大統領批判を選挙高裁に訴え、ロラパルーザでは政治的発言を行わないよう求めた。選挙高裁判事はこれを認める司法判断を下した。
 「フォーラ(やめろ)、ボルソナロ」「ヴァイ・トマ・ノ・ク(クソでも喰らえ)」はボルソナロ氏が大統領に就任した2019年にリオのカーニバルで使われ始め、同年のロラパルーザでも流行。3年後もそれは変わらず、26日も伯国バンドのフレズノがステージに「フォーラ・ボルソナロ」の大文字を映し出した。
 PLの訴えは「検閲にあたる」との声もあり、エジソン・ファキン選挙高裁長官は全体審理にかける意向だ。

★2022年2月10日《ブラジル》特別寄稿=誰も書かなかった日伯音楽交流史=千年に一人の歌手 エルザ・ソアーレス永眠=坂尾英矩
★2022年3月18日《記者コラム》南米にロラパルーザが戻ってくる!
★2022年1月18日《ブラジル》エリス・レジーナ=19日で没後40周年=3つの大型企画進行中

戦争で日本国籍奪われた2世世代=もしあれば子孫も日本が身近に(2)=知らずに出せなかった出生届 ブラジル日報WEB版より

 1944年、サンパウロ州パラグァスー・パウリスタで熊本県出身の両親のもとに生まれた宮村秀光さん(78、サンパウロ市在住)は、日本の在外公館が引き揚げていた時代(1942―1950)に生まれた1人で、ブラジル籍しか有していない。幼少期はパラナ州で日本語を学び、エンジニアとして日系企業で勤務。現在は日本語とポルトガル語で、日本史も解説できる講師としても活躍している。
 宮村さんは「私の同世代で、日本国籍を持っているという日系2世も確かにいます。ですが、私にはありません。1951年から1952年にかけて日本政府が救済措置で出生の届け出を受け付けていたことすら知りませんでした」と話す。
 「父は日本文化をとても大切にする人でしたが、マット・グロッソ・ド・スル州ドラードス市で大規模な植民事業を行うために、1950年頃にブラジルに帰化する必要がありました。それで私の日本国籍も取れなかったのかもしれません」と続け、「無理してでも日本国籍がほしいという気持ちはありませんが、そのような道が開けるなら新たな選択肢として考えてみたいですね」と述べた。

日本移民の誰もが日本国籍を取得していれば

 ブラジルでは両親の国籍に関わらず、ブラジルで生まれた子に対してブラジル籍を与える制度が採用されている。その一方、在サンパウロ総領事館によると、日本では1984年まで、父が日本人である子に対して日本国籍を与える制度が採用されていた(1985年からは父又は母のどちらかが日本人であることが条件となった)。
 戦後の救済措置を含め、ブラジルに移民した日本移民全体が子の出生の届け出を行っていたなら、現在もっと多くの2世以降が日本国籍を有していた可能性がある。1953年以降は、このような特別な措置は適用されていない。
 例えば、現在の40~50代の日系3世の両親が、1942~51年の間に生まれた日系2世である場合、戦争に起因して、日本国籍を取得し損ねた可能性が高い。そうすると、後続的に日系3世以降も日本国籍を有せなくなる。
 日系3世の高田アンドレさん(53歳、仮称)は、サンパウロ州プレジデンテ・プルデンテ近郊で生まれ育った。2008年から10年間、日本で働き、ブラジルに帰国後、再び就労のため渡航しようとした時、パンデミックに突入した。
 高田さんは日本にいとこがいるため、パンデミック以降にビザ申請に必要となった日本在住の親戚が保証人となる必要のある「在留資格認定証明書」を取得し、ビザも申請できる。しかし、両親・兄弟・おじ・おばの関係以外の親戚では、アンドレさん以外の保証人にはなれない。アンドレさんは妻と一緒に渡航したかったが、彼女のビザを取得するには、彼が単身で先に日本へ行き、妻の保証人になるしかない。
 「私の父親に日本国籍があったら、私も日本国籍があり、ビザも必要なかったのに」とため息をもらした。(取材=大浦智子、つづく)

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