【名古屋場所】白鵬、史上3人目V30!「大鵬関、千代の富士関に肩を並べた。自分は幸せ」

スポーツ報知 7月28日(月)7時5分配信
 
◆大相撲名古屋場所千秋楽 ○白鵬(上手出し投げ)日馬富士●(27日・愛知県体育館)

 優勝30回を狙う重圧から解放された白鵬は、優勝インタビューで大きな拍手と歓声が包む中、笑顔で両手を広げて四方に手を振った。史上3人目の偉業。「昭和の大横綱の2人である大鵬関、千代の富士関に肩を並べた。その景色にいる自分は幸せ」と喜びをかみしめた。

 2敗で並ぶ琴奨菊が敗れ、勝てば優勝となる一番は粘りに粘った。3度目で成立した立ち合い。日馬富士に一気に押し込まれた。右四つで食い止めたが上手が取れない。耐えた末に上手をつかんだ次の瞬間、出し投げで転がした。49秒9。「(今場所は自分から)何かやると負けていたから、落ち着いていこうと思った」と満足げだった。

 豪栄道に浴びせ倒されるなど苦しんだ今場所。「苦労した分、達成感がある。途中で結果を求めて心と体が一致しない部分があった」と振り返った。師匠の宮城野親方(元幕内・竹葉山)も「(稀勢の里戦後に)『我慢して出れば良かった』と言っていた。後悔するタイプじゃないのに」と明かしたが、V30が重圧となっていた。

 関係者によると、今場所前には5月の夏場所中に第4子を流産した紗代子夫人(30)が、大変な状況の中でも“陣中見舞い”に来たという。苦しい中での支えは、やはり家族だった。

 北の湖理事長は「次は大鵬さんの回数を目標にして、一つ一つやっていってほしい」とエール。28日からは母国のモンゴルに帰国する。「両親にもいい報告ができる」と白鵬。今場所は2金星の大砂嵐など新たな力も台頭した。「まだ壁になっていきたい」。第一人者としての威厳をまだ示し続ける。(三須 慶太)
 
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