≪ ブラジル 石油公社 投資見直し≫  駒形秀雄さんが纏められたレポートです。


ブラジル 石油公社_PETROBRASの不正、& 原油価格低下はこの国経済、景気に及ぼす影響甚大ですが、これに関する今日現在の状況を報告申し上げます。
外国の方や、興味の無い方も居られると思いますので、レポートは 添付 の形にします。 利害、興味のある方は 添付 を開いてご覧下さい。 駒形



景気への影響甚大


PETROBRASの投資大幅削減


                                                                                                          駒形秀雄


 遅れていたPETROBRASの昨年第3四半期の決算(B/S)が不完全ながら発表されました。これによりペトロブラス{以下、PETRO}の株は大幅下落しましたが、同時にPETROから投資の大幅削減が発表されています。


これには影響受ける企業も多いと思われ、以下要点のみを速報します。


# 油田開発 (exprolation)


必要最小限度に止める。更に言えば、今年は新しい鉱区の{開発}入札にはPETROは参加しないということ。(これは世界原油価格の低下に伴い、ブラジルの深海油田の採算性が悪化することも考慮されたでしょう)


# 精油所計画  (refinery)


建設中の2精油所計画を減速、中止する。即ち・


A) RIO郊外に建設中のCOMPERJ工事を減速、中止する。


B) レシフェ郊外に建設中のABREU LIMAの 工事を中断する。昨年11月にDIESELの精製装置は稼動開始したが、次の{ガソリンなど}の2-LINEの建設は中断する。


{以上2REFINERYの建設は今回汚職、不正の中心となった工事で巨額の不正あり。建設施工業者が起訴され混乱中}


  • 他に A) MARANHAO (PREMIUM-I)& B)CEARA (PREMIUM-II)の精油所計画は取りやめる。(LULAが建設推進してた。既に整地などで支出はしていた)
  • MATTO GROSSO SUL州の肥料工場工事を見直す。{工事は既に85%完成していたが、CONSORCIUMとの契約を不正がらみで昨年末解約していた。新規契約して妥当なスピードで完工する}


# 資産の売却{11億ドル}(開発、生産以外の資産売却)


要するに今年、来年中の現金収入に繋がらない計画を出来るだけ切り、投資金を計画の440億ドルから310億ドル程度に減らそうと言うものです。


(関連業界への影響甚大で、かつ、低迷が予想されるブラジル経済全体への悪影響が懸念されますね。PETROの自分の身の丈にあった活動にする。褌を締め直すといっていますが。日本企業が出資している造船RIG-PLATFORMへの影響も大きいですね。)-以上―


# 詳細はそのうちマスコミで発表されますから、そちらをご覧下さい。

関係写真が貼り付けられていなかったので地元紙の関係ニュースを貼り付けて置きます。
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グラッサ(PB社長)は、何処にいる?と云う見出しですが、同時に「なにが、可笑しい?」という意味にも掛けているようです。
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