ポルト・アレグレ 灯籠の記念プレート除幕 金沢市との姉妹提携50周年を記念  サンパウロ新聞WEB版より

イメージ 1除幕式の様子
さらなる両市交流の深化を期待
 リオ・グランデ・ド・スル州ポルト・アレグレ市(ポ市)と石川県金沢市の姉妹協定提携50周年を記念し、昨年にポ市内のParque Moinhos de Vento(風車小屋公園)に設置された徽軫灯籠(ことじ・とうろう)の記念プレートの除幕式が、17日午後4時半から行われた。当日は約60人が集まり、金沢市と同市の強い絆をうかがわせる式典となった。
 ポ市と金沢市が姉妹提携都市となったのは、同州のペロタス市と石川県珠洲(すず)市が日伯間で1963年9月11日に初めて姉妹都市提携を結んだことが起因する。当時の在日ブラジル大使のルイス・カルロス・レッサ・ヴィニョーレス氏が珠洲市に深い愛情を抱き、初めて姉妹都市となったことをきっかけに、リオ・グランデ・ド・スル州都のポ市と石川県庁所在地の金沢市が、67年に姉妹都市となった。
 徽軫灯籠は、日本を代表する3名園の一つである石川県金沢市の兼六園(けんろくえん)に建設され、同園のシンボルとして知られている。同市は世界7カ国と姉妹都市提携があり、昨年のポ市に灯籠を建設したことにより、全姉妹都市に設置されている。
イメージ 2
徽軫灯籠と設置された記念プレート
 同式には、山田彰在ブラジル日本国大使、木村元在クリチバ日本国総領事、近藤猛在ポルト・アレグレ領事事務所所長、レアンドロ・デレモス市長代理らが駆けつけ、樋渡ミルトン日本祭り実行委員長、南日伯援護協会の谷口浩会長、南伯日本商工会議所の和田好司会頭など各日系団体の代表らが集まり、除幕が行われた。

 冒頭では、除幕式に事情により欠席となった金沢市の山野之義(ゆきよし)市長のメッセージを和田会頭と和田恵子さんが日ポ両語で読み上げた。山野市長はメッセージの中で「本市のシンボルがポルト・アレグレ市に親しまれているのは素晴らしいこと」とし、「この日本週間及び日本祭りが開催されることによって、日本国民相互の交流が更に活発になり、両国の相互理解と友好が促進されるとともに両国の関係がより一層発展することを期待してやまない」と今後の両市の交流を深化させていくことを強調した。

 ネルソン・マルシェザン市長代理のデレモス氏もネルソン市長からのメッセージを読み上げ、「ポルト・アレグレはシュラスコのレストランよりも日本食レストランがあり、サッカーよりも空手が普及している」と日本文化が同市に浸透していることを述べ、「子どもからお年寄りまですべての人が訪れるこの公園に金沢市のシンボルが設置されたのは素晴らしいことだ」と金沢市への深い友情を強調した。

 最後に中平マリコさんによる「金沢望郷歌」や「Calinhoso」など3曲が歌われ、会場は大いに盛り上がった。

 式典を終え、和田会頭は「金沢市長からも日ポ語でお祝いの言葉をいただき、良い式典だった。これが未来へも続けば」と今後の発展を願った。

2018年8月29日付