文化ホール 「第4回さあ、始めよう」公演 中島事務局長「完成は年内に」サンパウロ新聞WEB版より

イメージ 1案内に来社した一行
 ブラジル日本文化福祉協会(呉屋春美会長)地下に建設中の『文化ホール』計画の資金捻出を目的に、歌手の中平マリコさんが呼びかけて始まったチャリティショー『第4回さあ、始めよう』が、9月2日午後1時から同4時までサンパウロ(聖)市リベルダーデ区の文協大講堂(Rua São Joaquim, 381)で開催される。
 中平さんは「地方の文協からすると、サンパウロ市の文協は話を聞いてくれない。先人のように、同じ日系社会だから一つになれれば」と考え、『さあ、始めよう』で資金を捻出し、文協を大事にしようという思いから同イベントを始めたという。
 工事の総予算は200万レアルで、過去3回の公演で集まった合計金額は16万439・50レアル。文協の中島エドアルド剛事務局長は、「ルアネー法で110万レアルが集まっている」と説明するが、日伯文化社会統合協会の同計画収支表によると、日系企業などから集められた「その他の寄付金」が6万9283・70レアルで、公演の寄付金を合わせた収入合計は22万9723・20レアル。昨年6月から今年3月まで行った工事などの支出が15万9792・88レアルで、今月7日現在の残高は7万8864・14レアルとなっている。
 今後の工事予定はガラス壁の購入と設置をはじめ、展示用のショーウィンドーの購入、トイレ、バリアフリー備品の購入と設置など合計で11項目ある。中島事務局長は「建物として使用できるための申請ができるように、完成は年内にしたいと思っている」と話す。
 また、中平さんは日本から62万円の寄付金を集め、今回ブラジルに持参した。「資金はいつでも必要ですから、やれる限り続けます」と中平さんは、同ショーを今後も続ける意向を示した。
 中平さんとともに来社した上辻照子副会長と中島事務局長は「昨年は呉屋会長も安来節(どじょうすくい)を自らやってくださったり、普段滅多に見られないショーになっています。ぜひ、お越しください」と来場を呼びかけた。
 協力金(チケット)は30レアル。文協事務局(電話11・3208・1755)で販売している。
2018年8月29日付