112   París Notre Dame 15x23 aquarela 砂古さんの新しい画像集です。


 ベルギーを出る前に、次の予定先のロンドンでブラジル人一人を殺害したテロのニュースで船中は驚きに囲まれた。今ほどテロが頻繁に起こらなかった時代である。

急きょ、予定先をフランスの北にあるLe Havreに変更。 以前にロンドンと南フランスのニースに旅行した僕には、北フランスは有難い話。東京に住む次男Fabioが仕事でロンドンに偶々滞在中で、我々と再会の予定だったが、それををパリーに変更した。

 凱旋門近所のホテルに6人で3泊した。名は聞いたホテルだが、寝室もトイレも狭かった。ルーブルとオルセイの両方の美術館に行ったが、オルセイは印象派の作品収集に全力集中しているのが気に入った。、その中の一点には驚いた。モデルの下腹部と微かに開いた両太腿を中心として寝ポーズの両胸が彼方の薄着の間に垣間見る作品だ。ピカソの、遊び心で描いたエロ素描を見たことがあるが、この真剣な筆使いとは大違いで感心した。

 18世紀後半のフランスのレアリズムな人物画で有名な Gustave Courbet がトルコの外交官の注文に応じた唯一のエロティシズム作の評が貼ってあった。

 オルセイはパリー市内に散在する鉄道駅の一つを改造し1986年に発足した美術館。その優美で豪華な建物は暗いルーブルとは対照的である。

 次男の招待で, Lyon駅にある、すべて金色で内装した豪華な Le Train Bleuレストランで夕食をした。市内に。現存する六つの駅の一つで、この駅は南仏に旅行するお金持ちが利用するので、その昔このレストランが出来たとか。アルバム不使用の今日、我が家の記念にも残るので、添付します。

セーヌ川を回遊する観光船にも乗った。金ぴかで大きな模様を付けた鋳鉄の橋の手摺りや、眼の前に

エッフェル塔を見上げ、高層建築が規制され空が広いパリー風景、川淵でワインや軽食を楽しむ人々の姿が印象的だった。エッフェルは登るのに待ち時間が長いので見送り。

有名で小高いMonmarteにも足を運んだ。自作を売るためと似顔を描く絵描きと旅行者で賑わって

居て、取り囲む店々も特別の雰囲気で一興であった。

予期しない最高のパリーで、現場でスケッチする時間はなかった。