ニュージーランドはブラジルに本格的進出か 4月26日付経済紙VALORより
ニュージーランドはブラジルに本格的進出か 2016/04/26
ニュージーランドの人口は、サンパウロ州の1/10相当の450万人で国内消費市場が非常に小さいため主要産業の農畜産品の輸出を余儀なくされており、昨年の輸出額はGDP比20%であったが、2025年にはGDP比40%まで引き上げるために、消費大国への進出をニュージーランド政府並びに民間企業が一体となって進めている。
ニュージーランド貿易・企業エージェンシー(New Zealand Trade andEnterprise-NZTE)は、ニュージーランド政府並びに民間企業連合によって1993年に設立、世界に46支店を擁して貿易促進を図っており、ブラジルには1996年に進出している。
ニュージーランド政府は同国の民間企業の海外進出を全面的にバックアップしており、ブラジルと競合する農畜産関連では最先端テクノロジーを蓄積している。
同国には64万頭の乳牛を飼育して世界最大の酪農製品輸出国であり、また2,950万頭の羊を飼育、食肉用の牛は370万頭、キーウイをはじめ果物類の輸出が外貨を獲得している。
ニュージーランド政府は、ブラジルに対して放牧向けの家畜監視システムなどの最先端テクノロジー、家畜繁殖用技術、食品加工技術などの輸出を検討しているが、経済リセッションや政治危機に直面しているブラジルには中長期的視点で輸出戦略を図っている。
ブラジル国内ではすでにNZTE加盟の77企業がバイオテクノロジー並びにアグロビジネスなど35セクターで進出、世界のキーウイ生産の30%を占めて56か国に輸出しているZespri社は、2億人の膨大な消費市場、一人当たりのGDPが高く、フルーツ消費が大きくて健康志向のブラジルでのキーウイ販売を3年前から開始している。
Zespri社ではニュージーランドでのキーウイ生産以外にも季節が逆となるイタリア並びにフランス、日本、韓国でも4か月間キーウイを生産して世界中に供給、昨年の同社の売上は10億7,500万ドルを記録している。(2016年4月26日付けヴァロール紙)
上記記事は、カンピーナスの都賀さんが、ブラジルの危機とかニュージランドまでにブラジルは侵略されると心配して頑張れブラジルの意味で投稿されたようですが、3月に二人の孫の成長振りを見に3週間ニュージランドに行って来た私には、大きな国、ブラジルは、どんと構えニュージランドの進出を支援し応援してやるべきでニュージランドがブラジルに進出して来るのは歓迎すべきだと思うのです。丸木さんも云っているように小さな国スイスのネッスル社が食品(カフェー他)で世界を制覇しているのは立派なものでニュージランドからも世界に通用する会社が生まれて欲しいものと期待しています。私は、ブラジルの孫にもニュージランドのキーウイもせっせと食べさせています。
VALOR紙は、事務所でも購読しているのですが、見落としてしまいました。貴重な記事を送って頂き感謝しています。有難う都賀さん!
写真がなかったので近くのスーパーで買って来たニュージランドから輸入された
Zespri社製のキーウイの写真を貼り付けて置きます。因みに価格は、1㎏26レアイス(800円見当)でした。