ソサイチ関東リーグが誕生 地域社会への貢献が設立理念 サンパウロ新聞WEB版より
2017年1月12日
日系ブラジル人主体チームも参戦
開幕戦の様子 【東京支社=仲島尚】
今月、ソサイチ(7人制サッカー)の関東リーグが発足し、群馬県大泉町から在日日系ブラジル人が主力のチーム「ニュー・セントラル大泉」(本拠地・群馬県大泉町)が参戦している。同チームはリーグ発足に合わせ昨年10月に設立。発起人であり、選手兼チームのマネージメントを行う菊田博之さんは「日本ではまだ認知度の低いソサイチだが、ブラジル人はルールや戦術の理解があり、リーグでも活躍ができるのではないかと思った」と設立の動機を振り返る。
リーグ設立の理念として地域社会への貢献があり、外国人選手の人数制限枠が設けられていない。菊田さん自身もブラジルでのプロ経験(1998年から3年間、サンパウロ州サンタクルゼンセ)を持ち、日伯両国の事情を知っている。
菊田さんは「日系ブラジル人は日本社会において活躍の場が限られているが、ソサイチを通じて地元との交流促進になったり、3世、4世の日系子弟たちに夢を与える存在になれるのでは」とチームの運営に意気込みを見せる。
現在約20人の登録選手は、菊田さんの呼びかけによって集まった40人の候補者から1カ月かけて選抜したという。サンタナ監督は、ブラジル人選手の特徴を「テクニック」と捉える一方、日本人選手は運動能力が高いと評価。「試合経験を積んで、お互いを意識すると良い」と両国選手の混合が長所であると述べた。
12月23日、リーグの発足会見が東京で開かれた。チームを代表して登壇したオオクラ・ブルーノ選手は2歳から日本で育ち、高校へもサッカー進学をした実力者。プロへの道は進めなかったが、「若い選手をリードできるプレーをしていきたいし、こうしてサッカーと関わることができて嬉しい」と意気込みを語った。
今月7日に行われた開幕戦でニュー・セントラル大泉は、八王子東SCを4―0で下し、白星スタートを切った。
2017年1月12日付